クレジットカードには様々な支払い方法が用意されていますが、リボ払いは仕組みを詳しく知った上で利用しなければ危険な存在だと知られています。何となく毎月の返済が一定になって支払いが楽そうというイメージだけで使い始めてしまうと、いつの間にか残債が積み上がって多重債務者となりかねません。

クレジットカードの中でリボ払いが危険と言われる理由

クレジットカードには複数の支払い方法として一括払い以外に、2回払い・3回・6回・10回・12回といった分割払いがあり、リボ払いが一部のクレジットカードでは選択出来るようになっています。リボ払いとは、利用回数や利用金額に関わらず予め決めておいた一定の金額を毎月支払い続ける方式です。クレジットカードの利用状況が年間を平均するとある程度一定額となるものの、個別の月に高額利用が集中する使い方を行う場合に返済が苦しくならない方法として利用されています。しかし、中には返済が楽になりそうとリボ払いに対するイメージだけでリボ払いを選んでしまっている人がいることも事実です。では、リボ払いを多用するとなぜ危険なのでしょうか。

毎月の返済が一定となる代わりに残債が積み上がりやすい

リボ払いは個別の買い物に対して設定するわけではなく、クレジットカードに対して設定する支払い方法です。このため、1ヶ月に何回使っても翌月の支払額は予め決めておいた金額のまま一定となるので、支払額のうち元金返済充当額を上回る買い物をつい行ってしまう傾向が強くなります。そもそも毎月元金返済充当額がいくらになっているのか分からないままリボ払いを行っている人がいるので、毎月の返済額をそのまま元金返済していると勘違いする原因となってしまうわけです。リボ払いを利用している本人は、毎月返済を行っているから問題ないと考えがちですが、いざ利用限度額オーバーとなった時点で残債の大きさに慌てふためいてしまいます。リボ払いは残債額に対して毎月リボ払い手数料が発生するため、カード会社にとっては知らないうちに多額の借金を利用者に背負わせることが出来る打ち出の小槌状態となるわけです。リボ払いの怖さは気がついた時には多額の残債を発生させてしまっている点にあります。

リボ払い返済額のうち元金返済充当額が低い

リボ払い返済額は毎月一定ですが、返済額は元金返済充当額とリボ払い手数料の合計金額に過ぎません。クレジットカードの利用明細票を細かく確認すれば、具体的にリボ払い手数料の額が分かるので、元金返済額を毎月いくら支払っているのか確認してみると驚くはずです。例えば、毎月10,000円のリボ払い額を返済していても、実際には元金返済額が4,500円に対してリボ払い手数料が5,500円という例は珍しくありません。毎月10,000円返済しているつもりであっても、実は毎月4,500円しか返済していなかったと知れば、クレジットカードをなるべく使わずに節約しようと考えるようになります。リボ払いを繰り返し使い続けることは、クレジットカード会社へ半永久的にリボ払い手数料を払い続けることに繋がるので、クレジットカードを使うことで得られるポイント還元率よりも遥かに高額な実質10%を超える利息を支払い続けることになるわけです。リボ払い手数料は利息という表現をせずに、敢えて手数料と称していることから分かるように、なるべく長い期間残債がゼロとならないように払い続けて欲しいというクレジットカード会社の意図が窺えます。

分割払いよりも遥かに高額な返済総額となりやすい

リボ払いは毎月の返済額が一定となるために、任意に返済額を高めに固定出来ない限りは分割払いよりも遥かに高額な返済総額となりやすいです。なぜなら、分割払いは回数を指定して支払額を設定するので、金利と分割払い回数が同じならば返済額はどのクレジットカードでも同じです。実際には金利差と選択可能な分割払い回数に違いがあるため、同じ金額の買い物であっても返済総額に違いが出てしまいます。一方、リボ払いについては、設定した金額と買い物を行った結果として積み上がった残債額のバランスにより、返済総額に大きな違いが生まれてしまう点が大きな違いです。毎回の返済額に対して元金返済充当額が少なすぎると返済回数が伸びる結果となり、返済総額を更に押し上げてしまいます。分割払いは支払回数と支払額が固定されますが、リボ払いは金額のみを固定して返済期間が長くなりやすいために返済総額が増えてしまうわけです。

クレジットカードには2種類のリボ払いのうちどちらを採用しているのか確認しよう

日本国内で会員募集が行われているクレジットカードは、大きく分けて2種類のリボ払いのうち残高スライドリボルビング方式を使った方式が圧倒的に多くなっています。なぜなら、クレジットカード会社にとって1人の顧客から受け取れるリボ払い手数料総額が最も大きくなる方式だからです。では、2種類のリボ払いにはどのような違いがあり、利用者の立場からはどちらのリボ払いを選べばよいのでしょうか。

リボ払いは本来2種類存在する

リボ払いは、毎月の返済額を予め決めた金額に固定する支払い方法ですが、具体的にどの部分について固定するかという点により2種類のリボ払いが存在します。

  • 毎月の返済総額を残高に応じて固定する残高スライドリボルビング方式
  • 毎月の元金返済額を固定する定額返済方式

実際には両者の中間を取った月額返済金額を固定する方式もありますが、大半は残高スライドリボルビング方式と定額返済方式のどちらかです。

残高スライドリボルビング方式とは

残高スライドリボルビング方式とは、毎月クレジットカードの締め日時点でリボルビング払いを指定した支払い方法に対する利用残高を確定し、残債額に応じて最小返済額を返済額に指定する方式です。残債額を階段状に規定して、例えば残債額10万円につき3,000円の支払い額とすれば、残債額23万円ならば月9,000円の返済額となります。20万円以下に残債額が減った月からは、月6,000円の返済額となる形で残債額に応じて返済額が段階的に決められる方式となっています。このため、利用者にとってはあと何回返済すれば完済に至るのか、数学や金融知識を持つ人以外は計算が難しく、いつまでも返済が終わらないという状態に陥りやすいです。

元金定額返済方式

リボ払いを行う際になるべく選択したい方式が、元金定額返済方式です。毎月一定額の元金を返済するように決めておき、元金とリボ払い手数料の合計金額を返済します。例えば、毎月5万円をリボ払い返済額に指定した場合、20万円の買い物を行ったら元金5万円の返済を4回行えば新たにリボ払いによる買い物をしないかぎり4回で完済するわけです。最初から残債額の合計額を毎月支払うと決めた元金の額により割り算するだけで、何ヶ月支払えば良いか完済までの目処が簡単につきます。実際には返済元金のみを指定しているので、毎回リボ払い手数料を別途支払いますが、残債額に応じてリボ払い手数料は変わるので新たな買い物をしない限りは返済回数が進むにつれてリボ払い手数料は僅かになるわけです。また、毎月決めた元金返済額よりも少ない金額しか残債が発生していない場合には、通常の一括払いと同じ手数料無料にて返済が完了します。

残高スライドリボルビング方式には要注意

残高スライドリボルビング方式を採用したクレジットカードを使用すると、毎月指定された金額を払うだけでなく追加の支払いを行わなければ、分割払いと比較して高額なリボ払い手数料を支払うことになります。なぜなら、利用残高に応じてリボ払い返済額が段階的に決まるので、毎月の返済額に占める元金返済充当額の割合が一定の割合よりも常に大きくなりません。返済回数が進むにされて新たなリボ払い利用が無くても返済額そのものが減らさせるために、返済回数が増えてしまうわけです。また、リボ払い返済額が少なくなると返済が楽になったと考えて、再びクレジットカードで買い物を増やしてしまう傾向があるので、残高スライドリボルビング方式を採用したクレジットカードは、一度使い始めるとズルズルと残債を増やしてしまいます。数学が得意で金融知識が豊富な人以外は残高スライドリボルビング方式を選んではならず、数学が得意であったり金融知識に長けていたりする人は、残高スライドリボルビング方式を採用したクレジットカードを選びません。

定額返済方式のリボ払いなら管理しやすい

定額返済方式のリボ払いは、残債管理をしやすいというメリットがあるので、不用意に残債額を増やしてしまう可能性が低いです。リボ払いはあくまでも一括払いによる返済が苦しいと考えられる高額な買い物を行う時に限定して使うといった考えを持っていれば、定額返済方式のリボ払いがいかに安全性の高いものであるか理解できます。実際に、残債額を定額返済額で割り算するだけで残りの返済回数を出せる点は、誰もが簡単に返済回数を知ることが出来るために多重債務者とはなりにくい方式です。クレジットカード会社にとっては、比較的短期間で完済されてしまうので、リボ払いに定額返済方式を採用しているクレジットカードほど手堅いクレジットカードの使い方をする人に支持されています。

クレジットカードのリボ払いは実際のクレジットカードで比較すると分かりやすい

クレジットカードのリボ払いを契約する際には、取引条件をしっかり理解した上で行わなければ、分割払いを遥かに上回る返済総額となりかねません。リボ払いはあくまでも毎月の利用金額にバラツキが多く、返済額を一定としたいと考えている場合に有効な方法です。このため、一括払いでは支払いが厳しいと考えられる金額とならないように、余裕をもって支払える金額を毎月のリボ払い金額として自分で調整出来るクレジットカードならば、安心してクレジットカード決済を利用出来ます。一方、自分では毎月のリボ払い返済額の調整が難しいクレジットカードについては、数学が得意で金融知識を十分に持った人以外が手を出すと大きく損をしかねません。残高スライドリボルビング方式と元金定額返済方式を採用したクレジットカードの例として、OricoUPTYとVIASOカードを比較してみると分かりやすいです。

OricoUPTYは残高スライドリボルビング方式専門のクレジットカード

OricoUPTYは、リボ払い専用クレジットカードとして設計されていて、残高スライドリボルビング方式を採用しています。店頭では一括払いを指定するだけで、請求時には自動的にリボ払いとなるので、店頭でリボ払い指定を恥ずかしくて出来ないというシャイな人に人気のクレジットカードとなっています。返済方法としてミニマムペイメント方式を採用しており、

  • 利用残高100,000円以下ならショッピング枠3,000円、キャッシング枠10,000円が最小返済額
  • 利用残高100,001円~200,000円ならショッピング枠6,000円が最小返済額
  • 利用残高200,001円~300,000円ならショッピング枠9,000円が最小返済額
  • 利用残高300,001円~500,000円ならショッピング枠15,000円が最小返済額
  • 利用残高500,001円~800,000円ならショッピング枠24,000円が最小返済額

100,001円以上のキャッシング利用については、キャッシング利用限度枠に応じて最小返済額が変化します。
上記の通り金額に応じて最小返済額が変わるので、少なくとも最小返済額は毎月預金口座から返済額として自動引き落としされます。最小返済額のみを返済していると、金額の少なさから分かるように、36回以上の返済回数を常に求められる結果となるので、返済がいつまでも終わらずにOricoへ延々とリボ払い手数料を払い続けることになります。

随時支払いを行い繰り上げ返済を行う

毎月の返済日は27日固定ですが、MyOrico会員サイトから毎月10日までに増額返済申請を行うことで、引き落とし額を任意に増額可能です。また、ミニマムペイメントを選択せずに、毎月一定額の元金とリボ払い手数料合計額を引き落としする定額返済方式への切替申請を行えば、ミニマムペイメント方式による残高スライドリボルビング方式から逃れることが出来ます。また、ATM経由で随時支払い入金を行うと毎月27日の支払い日に増額支払いを行ったことになるので、計画的な繰り上げ返済を行うと良いです。ATM経由での随時支払いは、Oricoの場合に預り金という状態となるので、あくまでも毎月27日に随時支払いを行うための先行入金という形になり、リボ払い手数料が節約されるわけではありません。このため、効率良くOricoUPTYと付き合うためには、リボ払い専用クレジットカードという点を理解した上で、ミニマムペイメントから定額返済へ切り替えて使うか、毎月ミニマムペイメントの金額を遥かに超える随時返済をATM経由で行うことが望ましいです。なぜなら、会員サイトから行った増額支払い申請に対して、預金口座からの自動引落時に残高不足となってしまうと、滞納という厳しい扱いとなるからです。Oricoの随時支払いは、ATM経由で先に現金を入金しておく方法が最も滞納を避けつつ繰り上げ返済を行いやすい方法となっています。

VIASOカードは楽PAY登録により元金定額リボルビング方式を採用

三菱UFJニコスが提供しているVIASOカードは、一般的なクレジットカードでありながら楽PAY登録を行うことにより、常にリボ払い専用とすることも出来る自由度が高いクレジットカードです。リボ払い選択時には、元金定額返済方式を採用しているので、常に元金返済額が一定となるために残債が必要以上に積み上がる心配がありません。VIASOカードを利用している人にとって、リボ払い元金額を50,000円や100,000円といった高額な金額に設定しておくことにより、設定額を下回る利用金額の時にはリボ払いとはならずに一括払いとして処理されます。設定額を上回った時のみ元金定額返済方式のリボ払いとして機能するので、リボ払い手数料は支払いが翌々月となった場合のみ支払えば良いことになります。このため、楽PAY登録のみしておき、一括払いとしていつでも支払い可能な金額の中で最も高めの金額をリボ払い元金に設定しておけば、常に一括払い宣言して使えるクレジットカードとなるわけです。毎月リボ払い指定額の変更は出来るので、必ずしも同じ金額を毎月リボ払い設定しなければならないわけではありません。普段は一括払いによりクレジットカードを使い、いざという時だけリボ払いを行いたい場合に重宝する自由度が高いクレジットカードと考えて良いです。

元金定額方式のリボ払いなら分割払いと一括払いを組み合わせた方式として利用可能

元金定額方式を採用したリボ払いは、指定するリボ払い元金を高めに設定することにより、普段は一括払いのクレジットカードとしてリボ払い手数料を支払うこと無く利用可能です。残高スライドリボルビング方式では、常にリボ払い手数料をクレジットカード会社から徴収されてしまいますが、元金定額方式ならばリボ払い元金を超えた金額の利用を行った翌月のみリボ払い手数料を支払えば良いわけです。常にリボ払い手数料を支払う必要が無いことから、手間なく一括払いと分割払いを切り替えられるクレジットカードに近い使い方が出来ます。リボ払いにありがちな自分で残債額と返済元金を管理出来ない状態を避けられるので、多重債務者に陥る可能性が低いクレジットカードとなるわけです。

クレジットカードのリボ払いは元金定額返済方式であることを確認しよう

クレジットカードを契約する際にリボ払いを選択肢に入れたいなら、クレジットカード会社に多額の手数料が入る残高スライドリボルビング方式を避けて、リボ払い手数料を節約出来る元金定額返済方式が良いです。返済元金を毎月管理出来る状態ならば、あと何回返済すれば完済出来るのか暗算でも計算出来るので、リボ払い方式をどうしても取り入れたいなら返済方式をチェックして申し込みクレジットカードを選択する必要があります。