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クレジットカードの利用規約を確認すると、必ずカード会社ごとに異なるクレジットカードの締め日と支払い日に関する規定があります。締め日と支払い日の意味を知っていれば、計画的にクレジットカードを使うことが出来るようになるのはなぜでしょうか。ポイントとなるのは、クレジットカードは利用者・加盟店・カード会社による3社間での立て替え払いという点です。

目次

クレジットカードには締め日と支払い日の2種類がある

クレジットカードには、締め日と支払い日という2種類の日付が指定されています。支払い日は毎月の利用料金を口座引き落としする自動振替日だと分かりますが、締め日については正確に知らない人が少なくありません。なぜなら、クレジットカードの仕組みを詳しく知らないまま何となく使ってしまっている人が多いからです。

クレジットカードの締め日は請求額を計算する基準日

クレジットカードの締め日は、クレジットカード会社が利用者に請求する金額をその日までに請求書が届いた金額により確定する日を指します。クレジットカードは、加盟店で支払い回数を指定した状態で決済を行うので、クレジットカードを使って購入したとその時点では思っていてもまだカード会社へ届いていないわけです。

  • 1.利用者がクレジットカードを加盟店で利用して決済手続きを行う
  • 2.加盟店がクレジットカード会社に対して一定間隔で締めて利用代金を請求する
  • 3.クレジットカード会社が利用者に対して締め日までの利用代金を確定させて請求する

という流れにより実際に利用者へ請求が行われるので、クレジットカード会社は締め日を設定して実際の請求額を計算して確定させなければなりません。カードローンとは異なり日々支払額が変わるわけではなく、クレジットカードは締め日までに加盟店から届いた請求書を基にして利用者に対していくら請求をすれば良いのか確定作業を行います。

オンライン決済とオフライン決済がある

クレジットカードによる支払いは、近年になるとオンライン決済が主流となっていて、カード決済端末にクレジットカードを通してオーソリティー承認を得てから実際の決済手続きを行います。このため、クレジットカード決済にて購入した金額はリアルタイムでカード会社へ請求が上がると思っている人が少なくありません。確かにオンラインで繋がっているからこそ、すぐにクレジットカード利用可否と利用残高オーバーとなる使い方には繋がりません。しかし、返品手続きを行った経験がある人なら分かるように、少なくとも当日中はオンライン決済の取り消しが出来ます。日付を跨いでショッピング決済の取り消しを行おうとしても出来ないため、加盟店は返品に対して返金という対応を行うことになるわけです。つまり、オンライン決済であってもクレジットカード決済当日中は取引自体を取り消し出来るために、少なくともカード会社へ加盟店からの売上が届くのは翌日となります。一方、インプリントと呼ばれる昔ながらのクレジットカード番号に凸凹が付いている部分を版画のように複写する方法で行うオフライン決済は、加盟店から定期的に纏めてからカード会社へ請求するので1ヶ月程度請求が遅れる仕組みです。カード会社に届いた売上票による加盟店からの請求を区切る期間が締め日というわけです。

クレジットカードの支払い日は口座引き落とし日と考えれば良い

クレジットカードの締め日から数週間後に設定される支払い日は、主に口座引き落とし日と考えれば分かりやすいです。締め日で売上票に基づく加盟店からの請求を積算し、利用者への請求をまとめて請求書を発送する流れとなります。オンライン会員制度が充実している近年では、利用明細票をWEB閲覧して請求書を自宅へ発送しないケースも出ていますが全世帯がWEB明細を利用しているわけではありません。締め日でまとめた請求額をいくら支払い日に預金口座から引き落としするかという請求書を利用者へ発送する期間が必要となるわけです。受け取った請求額に不正利用分があると疑われる場合には、カード会社へ連絡して請求を止める必要があるので、少なくとも支払い日の1週間以上前迄に請求書は自宅に届ける必要があります。

締め日と支払い日は様々なパターンがある

クレジットカードの締め日と支払い日は、会社勤務をしている人が各社給与計算の締め日と給与支払い日が異なるようにクレジットカードでも様々なパターンが存在します。クレジットカード会社では、毎月同じ日に1回ずつ支払いを行う方法を採用しているので、支払い日は月1回決められた日を設定しています。預金口座からの自動引き落としが全て同じ日に集中すると、銀行側で振替遅延を発生させる原因となるので、複数の支払い日に分散していることは銀行にとっても都合が良いこととなるわけです。実際のクレジットカード会社が設定している締め日と支払い日は、以下のような様々なパターンが存在します。

締め日と支払い日が単一のクレジットカード一覧

MUFGカード 毎月15日締め・翌月10日払い
楽天カード 月末締め・翌月27日払い
イオンカード 毎月10日締め・翌月2日払い
JCBカード 毎月15日締め・翌月10日払い
NICOSカード 毎月5日締め・当月27日払い
DCカード 毎月15日締め・翌月10日払い
エポスカード 毎月4日締め・翌月4日払い
ANAダイナースカード 毎月20日締め・翌月10日払い
DinersClubカード 毎月15日締め・翌月10日払い

締め日と支払い日が複数用意されているクレジットカード一覧

三井住友カード 毎月15日締め翌月10日と月末締め翌月26日払いを選択
ライフカード 毎月5日締めで毎月26日・27日・28日または翌月3日払いから選択
AmericanExpressCard 会員の給料日に合わせて締め日と支払日を個別設定

クレジットカードの支払い日を給料日の後に設定可能なクレジットカードを選択すれば、毎月給料日前の支払い日が設定されている場合と比較して残高不足による引き落としエラーを起こしにくいです。給料日直後にも関わらず毎月返済が厳しい場合には、家計状況が悪化していると考えられるので家計簿をチェックした上で多重債務者となっているならば、思い切って債務整理へ着手すべき状況の疑いがあります。クレジットカードは可能な限り一回払いのみで運用していれば、少なくとも残債が積み上がる事態を避けられるはずです。

クレジットカードの締め日と支払い日の間にある期限とは

クレジットカードの締め日と支払い日の期間は、上記の例にあるように3週間程度余裕を持たせて設定されていることが多いです。中には1ヶ月程度締め日と支払い日の間には猶予が持たせてある理由として、請求内容が変更になる可能性を秘めている点が挙げられます。一度締め日により計算した請求額は、支払い日迄の間に利用者とクレジットカード会社の間で独自の取り決めにより変更できる可能性があるわけです。では、具体的にどのような期限が設けられているのでしょうか。

クレジットカードには複数の支払い方法がある

クレジットカードを保有している人ならば、利用規約に支払い方法に関する規定が詳しく掲載されています。異なる会社のクレジットカードでは、締め日と支払い日の指定日が異なるだけでなく、そもそもショッピング利用時の支払回数設定にも設定可能な回数に違いがあります。一回払いと2回払いについては分割金利手数料無料となっていますが、そもそも2回払いの設定が無いクレジットカードも存在します。3回・6回・10回・12回・18回・24回・36回といった複数の分割払い回数のうち全部を全てのカード会社が用意しているわけではありません。そもそも一括払い限定のクレジットカードやリボルビング払い専用のクレジットカードも存在しているからこそ、クレジットカードには締め日以降支払い日迄の間に変更する可能性が残されているわけです。利用者がクレジットカード会社の規定に沿って手続きを行うことで、一括払いで購入した商品を後から分割払いへ切り替えて請求してもらうことが出来ます。

支払回数の変更は締め日後の支払い方法変更期限日迄に手続きを行う

締め日以降にい払い回数の変更を行う場合には、クレジットカード会社がそれぞれ定めた手続き期間内に利用者が自ら申し出る必要があります。クレジットカード会社に対して提出している自動預金口座振替依頼票は、銀行へ提出することでクレジットカード会社から指定された金額を支払い日に自動的に引き落とし処理するものです。実際に毎月支払額が異なりますが、締め日に算出された請求額をすぐに銀行へクレジットカード会社が届け出ているわけではありません。各銀行側で指定された日までにクレジットカード会社から今回の自動引き落とし金額を指定される仕組みです。

支払回数の変更は支払い日の10日前が目安になる

支払回数の変更を行う期限は、会員サイト経由では10日前に設定しているクレジットカード会社が多い傾向です。なぜなら、銀行側へ支払い日に引き落とす金額を連絡する日数に対して数日余裕を持たせることにより、クレジットカード会社内での事務処理を確実に行うためです。コールセンターによる電話連絡により支払回数の変更を行う場合には、締め日前であっても支払回数変更が出来るので変更期限に違いはなくても変更可能期間が長めとなっています。一方、全ての支払いに対してリボルビング払いへと自動切り替えを行う場合には、締め日以前に登録を済ませておかなければ、支払回数の変更をリボルビング払いには出来ないことが多いです。一見すると分割払いとリボルビング払いは同じに見えますが、リボルビング払いの方がカード会社へ入る手数料が多いものの毎回計算が必要となるために事務作業量が多く事務処理に時間が掛かる傾向があります。このため、支払回数の変更は主に分割払いへの変更期限が長くリボルビング払いへの変更は締め日前としているクレジットカード会社が目立ちます。利用規約には明記されている内容となるので、締め日と支払い日だけでなく支払回数変更期限日の設定についても目を通しておくと慌てずに済むわけです。

請求額を最終的に預金口座へ請求する手続きは引き落とし日の3~4営業日前

クレジットカード会社が支払い日に引き落とす請求額は、最終的に支払い日の3~4営業日前に銀行へまとめて届け出ることになっています。銀行ごとに事務処理能力に違いがあるので、3営業日前を締め日としている銀行だけでなく4営業日前を指定している所もあり、クレジットカード会社は余裕をもって届け出を済ませるようにしている状況です。長期休暇に支払い日が跨る場合だけでなく、支払い方法変更期限日が長期休暇に入る場合も要注意です。クレジットカード会社が社内での事務処理を終える日数を元に支払い方法変更期限日が設定されているので、長期休暇前月に届く通知には目を通しておく必要があります。まだ支払回数変更が出来ると考えていて、当該月は無理だったという事態とならないよう注意しなければなりません。

クレジットカードの締め日と支払い日を上手く活用しよう

クレジットカードの締め日と支払い日は、複数のクレジットカードを持っている人なら計画的に組むことで返済を楽に行うことが出来るようになります。なぜなら、クレジットカードの契約内容は手持ちのクレジットカードごとに大きく異なるからです。

支払い日が給料日直後となるクレジットカードを選ぶ

社会人経験が数年以上となれば、クレジットカードの保有枚数は1枚ではなく複数枚に到達している人が少なくありません。しかし、クレジットカードのブランドイメージだけで申し込みしたクレジットカードを決めてしまうと、実は支払い日が給料日前という悲惨な状況となりかねません。既に分割払いやリボルビング払いを組んでしまった後になると、目も当てられない状況となってしまうので、思い切ってクレジットカードの乗り換えを検討することも1つの手です。

支払い日が給料日から数日以内のクレジットカードが安全

支払い日の設定はクレジットカード会社ごとに異なるので、苦しくならないように給料日前に支払い日が設定されているクレジットカードは解約の方向で考えると良いです。なぜなら、クレジットカードの支払い日に預金残高が不足して滞納状態を引き起こしてしまうと、クレジットヒストリーに傷を付けるキッカケとなりかねないからです。給料日前を支払い日としたクレジットカードから、給料日後を支払い日としたクレジットカードへ乗り換えるだけでも、まずは支払いに関する緊急事態を回避可能です。給料日後に支払い日設定しても返済が苦しい状況ならば、そもそもクレジットカードを使いすぎまたは収入不足が疑われるので、副業を行うか起業により本業とは異なる収入源を確保する必要があります。

転職予定があるなら複数の支払い日設定があるクレジットカードを1枚作っておく

終身雇用が完全に崩壊している日本では、いつ転職となるか分からない状況が生まれています。クレジットカードの支払い日は1つだけと決められているわけではなく、三井住友カード・ライフカード・AmericanExpressCardのように複数の支払い日が設定されたクレジットカードを保有しておくと安心です。なぜなら、転職時に給与締め日と給料日が今までと同じ会社に限定して転職活動を行うことは、有利な条件での転職を妨げることになりかねません。転職直後にはクレジットカードを作りにくいことが明らかですから、転職前の時点で複数の支払い日設定が可能なクレジットカードを持っておけば、転職後に給料日変更で返済が苦しくなると分かった時点でクレジットカード会社へ相談可能です。クレジットカード会社にとっては、転職に伴う給料日変更は勤務先変更の連絡とセットとなるので歓迎すべき相談内容となります。毎月1回の返済がしっかり行われればクレジットカード会社として問題ないと考えるので、個別相談により猶予期間を設けての支払い日移動が可能です。

締め日は土日祝日無関係

クレジットカードの締め日は、毎月何日と利用規約により決められていますが、土日祝日無関係に設定されています。なぜなら、クレジットカード会社にとって締め日とは、締め日までに届いた加盟店からの売上票に基づき請求額を計算するので、締め日以降の営業日に請求額計算を行えば良いからです。締め日自体は銀行とは無関係な存在ですから、土日祝日だけでなく長期休暇や年末年始も無関係となるわけです。長期休暇による影響が出やすいのは、支払い日と支払回数変更期限日と考えられます。クレジットカード会社の締め日から支払い日までの日数は3週間~1ヶ月と幅広いですが、中には15日と短く設定されているクレジットカードが存在します。締め日が毎月10日前後に設定されているクレジットカードほど、締め日と支払い日との間隔が短くなっているので支払回数変更可能期限が短い傾向が強いです。

締め日に行った買い物は翌月請求になるか分からない

締め日当日に行った買い物については、オンライン決済を行った加盟店とクレジットカード会社の請求方法により締め日当日扱いで売上票が上がるかどうかが決まります。このため、全く同じ締め日に複数の加盟店で買い物を行っても、実際に請求額が利用明細票に上がってくる月が1ヶ月ズレることは珍しくありません。クレジットカード会社にとっては、締め日当日の23時59分までに売上票がクレジットカード会社へ上がってきた請求について当日締め日として有効としています。加盟店の中には間に決済代行会社を挟んでいる場合があるので、決済代行会社とクレジットカード会社との間で行われている契約内容により、売上票は購入日翌日以降に上がってくるという場合が少なくありません。このため、締め日付近で買い物を行う際には、請求額確定時に利用明細票を確認して当月と翌月請求のどちらに回ったのか確認しておくことがクレジットカードの使いすぎ予防の観点から重要となります。

支払い日が土日祝日となった場合には翌営業日が多いけれども確定ではない

クレジットカードの支払い日については、給与支払日が前倒しになることとは逆に後ろ倒しとなることが多いです。クレジットカードの支払い日が土日祝日や長期休暇に該当する場合には、翌営業日が支払い日となって自動引き落としが行われます。しかし、必ずしも翌営業日引き落としとしなければならないことが法制化されているわけではなく、一部のクレジットカード会社の中には長期休暇が入る場合に限り前倒しで請求日が設定されることがある点に注意しなければなりません。クレジットカードの支払い日は、支払い日当日の直近銀行営業日を支払い日とすれば問題ないことになるので、必ずしも翌営業日支払いにはならないという点を覚えておく必要があります。

支払い日が異なる複数のクレジットカードを活用してみよう

クレジットカードの中には年会費永年無料のタイプがあるので、メインのクレジットカードだけでなく支払い日が異なる年会費永年無料のクレジットカードを契約しておくといざという時に役立ちます。なぜなら、メインのクレジットカードの支払い方法変更日に間に合わずに一括払いしか選択出来なくなった時に、一時的に別の支払い日設定がされているクレジットカードを利用してキャッシング機能により生活費を賄うことが出来るからです。長期間の連用は避ける必要がありますが、緊急時に限定して使うと決めておけば無茶な使い方を行うことはないと考えられます。

締め日と支払い日を把握すれば自分に合ったクレジットカードが見つかる

クレジットカードを選ぶ際にはブランドイメージだけでなく、締め日と支払い日を基準としてメインのクレジットカード選びを行うと良いです。クレジットカード会社により様々な支払い日を選択できるクレジットカードもあるので、柔軟性に飛んだ支払い日設定があるクレジットカードほど転職後も使い続けることが出来るようになります。複数の支払い日を持つクレジットカードで分散会計を行うか、1枚のクレジットカードでポイントを多く貯めるか自由に選べます。