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クレジットカードの表面には、カード番号だけでなく有効期限が必ず設定されています。○○月/△△年といった数字の組み合わせとなっていて、世界共通の表記となるために2012年までは一見するとどちらが月か分からないケースもありました。クレジットカードの有効期限は、3年~5年間と長いのでうっかり有効期限を忘れていつの間にかクレジットカードが使えなくなっていたという例が少なくありません。では、なぜクレジットカードには有効期限が設けられているのでしょうか?

クレジットカードの有効期限はなぜ設けられているのか

クレジットカードにはショッピング枠と希望によりキャッシング枠があるので、別途カードローン専用契約をしている人ならばローンカードには有効期限が無いことに気がつくはずです。クレジットカードのみに有効期限が設けられているのはなぜでしょうか。クレジットカードは財布に入れて使い続けることが多いですが、少なくとも次の3つの理由から、数年ごとに新しいクレジットカードへの更新を行っています。

クレジットカードの素材自体が劣化してしまうことへの対策

一度発行したクレジットカードは、銀行の預金通帳とは異なり大切に金庫に保管されていることはまずありません。クレジットカードは、日常的に財布に入れて持ち歩き必要に応じて取り出しクレジットカード決済を行います。このため、プラスチック素材はそれなりの厚みがあるとしても、経年劣化を完全に予防することは出来ません。また、クレジットカードには磁気テープとICチップという2種類のカード情報が記録されていますが、磁気テープについては強い磁気に近づけると磁気消失という状態となりやすいです。自然に磁気が消失してしまうことがあるので、利用頻度が低いクレジットカードほど磁気飛びのリスクがつきまといます。一方、ICチップについては、硬質プラスチックのクレジットカードには厚みに限界があるので、ある程度の薄さのICチップしか搭載出来ないために摩耗による劣化が進むと読み取り不良を起こしかねません。クレジットカード自体の素材が劣化する対策から、長くても5年間というクレジットカードの有効期限が設定されるわけです。

不正利用を防ぐためのセキュリティ対策

クレジットカードの有効期限が設定されている理由の1つとして、定期的にクレジットカードを新しいタイプへ切り替えることにより、不正利用を防ぐためのセキュリティ対策を計画的に進めることが出来る点があります。実際にかつてはICチップが搭載されていなかった磁気ストライプのみのクレジットカードが一般的でしたが、近年は大半のクレジットカードに偽造が難しいとされるICチップが搭載されている状況です。クレジットカード発行枚数が多いために、一斉にカード交換を行うとカード会社にとって負担が大きいので、有効期限により新たに発行される更新クレジットカードから新たなセキュリティ対策を施したクレジットカードへと切り替わっています。実際にどの部分をセキュリティ強化したのかという点は、偽造防止技術を見破られないために非公開となっているクレジットカードが多いです。しかし、常に最新の偽造防止技術が採用されていることは、新しい更新時のクレジットカードが届いたら今までのカードと見比べてみると技術面での進化を実感出来ます。

クレジットカード利用に対する定期的な再審査

クレジットカードに有効期限が設定されている理由の1つとして、有効期限切れ更新時に再審査を行っているという点が挙げられます。クレジットカードは定期的な途上与信を行っていることになっていますが、そもそも年会費永年無料なためにほとんど使われていないクレジットカードについては、途上与信を行うキッカケが少ないです。そこで、少なくとも有効期限切れ更新時には更新審査として新たに与信力がどれくらいあるのか、再審査を行って他社借入状況次第では更新クレジットカードを発行しないという方法が考えられます。また、更新クレジットカードは発行しても、利用限度額を引き下げるといった与信力に応じたクレジットカードの運用を見極めることが可能です。クレジットカードの有効期限は、短くて2年長くても5年となっていますが、必ず同じ年数で更新されるとは限りません。クレジットカードはカード会社の会員制立て替え払いサービスですから、あくまでも有効期限設定はカード会社の裁量とされているわけです。

クレジットカードの有効期限切れ更新はどうすれば良いの?

カード会社とのトラブル無くクレジットカードを使い続けている状況ならば、クレジットカードの有効期限切れとなる1ヶ月前を目安に更新済みクレジットカードが送付されて来ます。しかし、複数枚クレジットカードを持っていると、有効期限を気にすることなくいつの間にか有効期限切れとなっている場合があります。では、有効期限切れ更新を避けるためには、どうすれば良いのでしょうか。

有効期限3ヶ月前には翌年度の年会費支払いをチェックしよう

有効期限切れ更新が行われない原因を作らないことが、無用なトラブルを避けるために必要です。実は、全てのクレジットカードが自動的に更新されるわけではなく、一部のクレジットカードは再審査を厳格に行っているために会員として相応しく無い利用者については有効期限切れ時に更新を行いません。よくあるパターンとして、年会費の未払いを放置していると残念ながら更新対象から外れてしまうので、有効期限3ヶ月前には翌年度の年会費支払いがあることをチェックしておく必要があります。また、年会費永年無料のクレジットカードについては、全くクレジットカードを利用していないとカード会社にとってはカード決済手数料による利益が1円も入らないためにお客様扱いから外れてしまいがちです。年会費が無料だからと放置することは避けて、更新したいクレジットカードほどある程度決済に利用する必要があります。

有効期限2ヶ月前になったら新しいクレジットカードの受け取り待ちをする

クレジットカードの有効期限2ヶ月前になった時点で、新しいクレジットカードが自宅へ郵送されて来ることを念頭に入れておく必要があります。なぜなら、書留郵便物として配達される更新済みクレジットカードは、郵便局内での保管期限が決められているので、不在配達票を確認出来ない出張によりカード会社へ戻されてしまうことがあるからです。長期出張が有効期限2ヶ月前の時点で判明している場合には、カード会社に対して更新クレジットカードの受け取り磁気を相談する必要があります。カード会社としても余計な発送事務を減らすことが出来るので、予め判明している長期出張時期を外して更新クレジットカードの到着時期を調整してくれるはずです。可能性は少ないですが、全く取り合ってもらえない場合には縁が無かったものとして他のクレジットカードへの乗り換えを検討すると良いです。

有効期限1ヶ月を切っても新しいクレジットカードが届かなければカード会社へ確認連絡

有効期限まで1ヶ月を切っても新しいクレジットカードが届かない場合には、念のためにカード会社へ確認電話連絡する必要があります。なぜなら、更新クレジットカードは書留郵便物として宅配されるものの、本人限定受取郵便では無いために、誤って別の場所に配達されてしまう誤配事故が起こる可能性が否定出来ないからです。実際に誤配事故が発生した例が報告されていることから、発送が遅れているのか発送済みかといった点をコールセンターへ確認することにより、少なくとも本人の責任でクレジットカードが不正使用されるリスクを防げます。カード会社が発送済みという状態で第三者が受け取り使用した場合には、盗難補償を使えるものの自己申告となるために利用明細票の確認を合わせて行わなければなりません。

有効期限が切れていたらまずはカード会社に電話連絡してみよう

もしクレジットカードが使えないことに気がついた場合には、有効期限切れを疑ってカード券面を確認してみると良いです。有効期限切れによりクレジットカードが使えなくなっていた場合には、カード会社へ電話連絡した上で更新クレジットカードの発送有無と受け取り有無を確認する必要があります。クレジットカードは、本人以外は使えないものの誰かが勝手に受け取り使ってしまっているリスクを考慮に入れなければなりません。一旦発送されたクレジットカードが、不在配達や住所変更不備によりカード会社へ戻っている場合が考えられます。有効期限切れに気がついた時には、カード会社へ電話連絡の上で現在の状況を把握することが何より大切です。

有効期限切れとなったクレジットカードは強制解約されてしまうことがある

有効期限切れとなったクレジットカードは、更新クレジットカードをカード会社から発行拒否されているか、受け取りせずにカード会社へ戻っている状態のどちらかです。カード会社へ戻ってしまった更新クレジットカードは、連絡先電話番号へカード会社から繰り返し連絡が入っても折り返し連絡しない期間が続くと、自動的に廃棄されてクレジットカード自体が強制解約されてしまうことがあります。カード会社が発送しても受け取りされずに戻ってきたクレジットカードについては、カード会社が電話連絡をしているので反応が無ければ利用意思無しと見做されてしまうわけです。

新しいクレジットカードを受け取れなかった状況を確認する

更新された新しいクレジットカードは、カード会社に問い合わせればいつ発送されたのか発送状況の確認をコールセンターで行えます。受け取れなかった状況を確認した上で、再発送してもらえるか確認してみると良いです。クレジットカードの更新時期を把握しておけば、見慣れない電話番号からの着信に対して折り返し連絡を行いやすくなります。

なぜ有効期限切れとなると強制解約のリスクがあるのか

クレジットカードの更新は、再審査を兼ねているために電話連絡がスムーズに出来ない会員については、更新クレジットカードを受け取りせずにカード会社へ返送された時点で要注意人物とされやすいです。更新クレジットカードの受け取り意思を確認する電話連絡に対して、折り返し電話を一定期間内に行わないならば、契約継続意思無しとして強制解約されても文句を言えません。

カード会社からの電話連絡があればすぐに折り返し連絡しよう

更新クレジットカードを発送済みの場合には、カード会社としてはクレジットカード更新審査には通過していることになるので、たまたま長期出張でカード受け取りが出来ないならば電話連絡時に事情を伝えると対応してくれます。折り返し電話連絡は、必ずしも当日に行わなければならないわけではありませんが、1週間以上開けてしまうとカード会社からの印象が悪くなるので、数日以内には折り返し電話連絡を行う必要があります。

クレジットカードの有効期限切れ更新はカード会社の再審査を伴う

クレジットカードの有効期限は、カードの更新回数が多くなるほど長く設定される傾向があります。初めてクレジットカード作成を行った時点では、有効期限は1年~3年という範囲が多いですが、何度も更新回数を繰り返していると最長5年まで長くなります。与信力の高さと再審査を伴うクレジットカードの更新は、カード会社との連絡が場合により必要になると考えておくと良いです。