クレジットカードを利用していると、利息を払っている人と一切払わない人に分かれます。なぜなら、クレジットカードの利用代金に対して全て金利が発生するわけではなく、ショッピング利用について建前上はクレジットカード会社が一時的な立て替え払いをしているだけに過ぎないと主張しているからです。クレジットカードを使う時には、立て替え払いと借金のどちらかを選んで使っていることに気がつけば、クレジットカード利用時になぜ利息が発生しないことがあるのか理由が分かります。

目次

クレジットカードには利息が複数存在する

クレジットカード代金に対して発生する利息は、様々な名称で呼ばれているのでズバリ利息だと認識して必ずしも支払っているとは限りません。分割払い手数料・リボ払い手数料・遅延損害金の全てが利息だと分かっていれば、いかに長期間分割して支払うことが勿体無いことか分かります。では、クレジットカードにはどのような利息があるのでしょうか。

ショッピング利用時の利息は主に2種類

クレジットカードをショッピング決済で利用する場合には、主に分割払い手数料とリボ払い手数料のどちらかが実質的な利息として発生します。クレジットカード会社の立場では、リボ払い手数料はあくまでも手数料であって利息ではないと主張していますが、実質年率が設定されていてリボ払い残高に応じて金利を掛けた金額を手数料として徴収している時点で実質的な利息であることに変わり有りません。

分割払い手数料は3回払い以上で発生する利息

クレジットカードには複数の支払い方法があり、一括払いには利息が発生しないことは全世界共通です。日本国内で発行されたクレジットカードの中には、一部2回払いに対応しているカードがありますが、一括払い同様に利息は発生しません。実際に利息が発生する分割払い回数は3回払い以上となっていて、6回・10回・12回・18回・24回といった様々な回数がクレジットカードごとに設定されています。実際に分割払いを利用出来るかどうかは、加盟店が選択出来ることになっているので分割払いに対応していない加盟店での買い物は、一括払いとなるわけです。分割払いを行う回数に応じて分割払い手数料という形で予め利息額の割合が決められているので、計算表に割り当てて返済額の試算が出来ます。

リボ払い手数料は実質的な利息

リボ払い手数料は、定額返済方式と残高スライドリボルビング方式という2種類のうちどちらかのリボルビング払いがクレジットカードごとに採用されています。リボ払い残高が残っている限りは、繰り返し返済元金と共にリボ払い手数料を実質的な利息としてクレジットカード会社へ納めています。毎月一定額を支払えば良いというメリットが強調されているので、返済額のうちいくらがリボ払い元本返済に充当されているのか利用者が明確に意識出来ないという点が問題です。

キャッシング利用時の利息は高額になりやすい

クレジットカードにはキャッシング機能を一部のクレジットカードに付けることが出来るようになっていて、名義人がクレジットカード会社に対し希望して別途審査を受ければ利用可能です。ショッピング利用時とは別のキャッシング枠専用の金利設定が行われていて、金利は利息制限法で定められた上限金利ギリギリの年率18%を少し下回る程度が一般的です。なぜなら、キャッシング枠はクレジットカード総利用可能額に対して一部を割り当てられているので、大半が50万円以下の利用限度額となっているからです。利息制限法では、10万円以上100万円未満の場合の上限金利が年18%に制限されています。ショッピング利用時とは異なり、キャッシングはカードローンと同じ直接現金を借り入れる借金に該当するので、一括返済をすぐに出来るとは限りません。利息は金利設定と借りた日数により同じ借入額でも大きくなりやすいので、キャッシング利用時の利息は高額設定だと考えておく必要があります。

遅延損害金も利息の一種と考えられる

予定通りの返済が滞った場合に別途発生する利息が遅延損害金です。通常の金利設定により計算される利息額に加えて、遅延損害金は約定期日に支払えなかったことに対して、金銭消費貸借契約の場合には年率20%まで加算出来ることになっているので利息が高額となりやすいです。クレジットカードの返済では、僅かな滞納程度では遅延損害金まで請求されることは少ないので、個人信用情報機関へ異動情報として掲載される金融事故を起こした延滞状態に至った時に遅延損害金が掛かると考えられます。

クレジットカードは返済方法で利息額が変わる

クレジットカード代金は、支払い方法により大きく利息額に違いが出ます。なぜなら、クレジットカード会社にとっては立て替え払いを行った代金の支払いがしっかり行われれば、カード決済手数料により利益が出るので分割払いやリボ払いによる利息額はリスク負担を行っている分の追加利益という考え方となるからです。

利息が不要なクレジットカードの支払い方法

利息を一切支払う必要が無いクレジットカードの支払い方法として、次の3つがあります。
・一括払い
・2回払い
・ボーナス一括払い
このうち世界共通で行われている支払い方法は一括払いのみであって、2回払いやボーナス一括払いという支払い方法自体が珍しく、特にボーナス一括払いは日本にしか存在しません。クレジットカード会社にとっては、ショッピング利用額に対してカード決済手数料が入るので、繰り返し何度も一括払いで多額の決済をしてもらえれば、無理に利息を受取るよりもカード決済手数料で稼ぐ方が遥かに高い利益を挙げられます。実際に日本のカード決済手数料は、海外よりも高額として有名であってJCBを筆頭として高いカード決済手数料が設定されているためにクレジットカード普及率が伸び悩む結果を生んでいるくらいです。クレジットカード代金支払いで利息を一切支払いたくないならば、上記3種類の一括払いを使った支払い方法とすれば何ら問題有りません。

分割払いには複数の方式がある

分割払いを希望する場合には、分割払い条件として金利設定がどれほどのレートとなっているか確認してから契約を結ぶ必要があります。全く同じ金額の買い物であって、金利設定次第で年間に支払う利息額に大きな差が出てしまいます。手持ちのクレジットカードには、分割払い回数に応じて計算された実質金利設定があるので、事前に確認しておくことが望ましいです。また、分割払いには複数の方式があるので、保有しているクレジットカードがどの分割払い方法となっているのか確認しておく必要があります。

元利均等払い

分割払い回数と元金に応じて先に返済総額を計算し、毎回の支払額を均等に返済する方式です。毎月の返済額を一定に出来るので、計画的な返済に適していて最終回または初回の支払額にて端数清算を行います。計算が難しいので専門の計算シートを使用するか、シミュレーションソフトを使って事前に計算しておくことが望ましいです。

元金均等払い

元金均等払いは、毎月の返済額として一定額の元金に利息を加算して支払う方式です。元金が確実に同じ金額ずつ毎月減るので、返済回数を誰でも簡単に計算可能となっています。一方、残高に応じて利息額は変わるので、初回返済額が最も大きく返済開始から数回は利息負担額の大きさから返済が辛く感じやすいです。しかし、元金均等払いならば借入元金を早期に減らすことが出来るので、総返済額を圧縮出来るためクレジットカード会社は導入を嫌がりほとんど行われていません。一部クレジットカード会社が利用者の希望に応じて設定可能な程度に留まっていることから分かるように、クレジットカード会社にとって最も不利で利用者にとって有利な返済方法です。

リボ払いは悪魔の囁きとなぜ言われるのか

リボ払いには2種類の返済方法が存在し、定額返済方式と残高スライドリボルビング方式のどらちかを本来は選択して設定出来ることが理想です。しかし、実際に大半のクレジットカード会社が採用しているのは、残高スライドリボルビング方式となっているので、多くの人がリボ払いの残債を積み上げて返済がいつまでも終わらないという地獄を経験するキッカケとなってしまいます。では、残高スライドリボルビング方式のどこに問題点があるのでしょうか。

支払額の過半数が利息払いとなる残高スライドリボルビング方式

残高スライドリボルビング方式は、締め日時点でのリボ払い残高に応じて最低弁済額が決まるので、最低弁済額を支払い続ければ約定返済を満たしたことになります。例えば、リボ払い残高10万円以内ならば3,000円という単位で最低弁済額が決まるならば、20万円なら6,000円・30万円なら9,000円がリボ払いの最低弁済額です。リボ払い残高に応じて設定される最低弁済額が10万円に対して3万円といった高額に設定されていれば、返済回数が4回と少ない回数で完済に至るので実質的な利息に相当するリボ払い手数料の金額は低く抑えられます。しかし、最低弁済額が極めて低く抑えられてしまうと、最低弁済額のみ返済している状態では支払回数が36回以上となってしまい毎回返済している金額のうち、元本返済額が半分以下という例が珍しくありません。残高スライドリボルビング方式は返済額が少ないというメリットがあるものの、最低弁済額を払っている状態ではいつまでも返済が終わらないという状態になってしまうわけです。残高スライドリボルビング方式は、最初から随時増額返済を数万円単位で追加して支払う人に向いている返済方法であって、仕組みを理解せずに支払いが楽だからという使い方には適していません。リボ払いを積極的に勧めるクレジットカード会社は、自社の利益を最大限生み出すためのイメージ戦略を行っているわけです。

クレジットカードのキャッシング利息はなぜ高いのか

クレジットカードのキャッシング利息は、ショッピング利用時の利息額と比較しても同じ利用金額に対して極めて高額に設定されています。では、なぜショッピング時の分割払い金利は低率にも関わらず、キャッシング枠のみ高率設定されているのでしょうか。

クレジットカードのキャッシングはカード会社は利息しか利益を挙げられない

クレジットカードのキャッシングは、クレジットカード会社が利用者に対して直接融資を行うことになるので、消費者金融のローンカードがクレジットカードにくっついた形と考えれば分かりやすいです。キャッシング時の金利設定が利息制限法で定められた上限金利ギリギリの年率18%弱となることが多い理由は、クレジットカード会社はキャッシング利用分からは利息以外に利益を挙げられる点が無いからです。

ショッピング利用時にはクレジットカード会社は2重の利益を挙げられる

ショッピング決済にクレジットカードを利用すると、カードブランドごとに異なるカード決済手数料として3%~8%程度の手数料を加盟店から徴収可能です。支払い方法として分割払いやリボ払いを選択すると、数%~12%程度のキャッシング利用分よりも低めの利息をクレジットカード会社は別途受け取れるので、加盟店と利用者双方から利益を出すことが出来ます。キャッシング枠利用分は、そもそも加盟店での買い物をしていないので、純粋に借金額に応じた利息以外にクレジットカード会社は利益を出せません。クレジットカードのショッピング枠に設定されている分割払い金利が低いことは、カード決済手数料で既に利益を挙げられるからです。

クレジットカードのショッピング枠一括払いのみ利用すると利息は一切つかない

クレジットカード決済にてショッピング一括払いを利用すると、利息は一切つかないけれどもカード決済手数料を加盟店から徴収出来るメリットがあります。クレジットカードは立て替え払いを基本としているので、締め日翌月の支払い日に一括精算出来るからこそ、利用額が翌月には完済されるマンスリークリアと呼ばれる状態です。同じ利用限度額を長期間少しずつ分割払いされるよりも、1ヶ月単位ですぐに完済されてるならば、クレジットカードを繰り返し使った分だけカード決済手数料が入るので、一括払いに利息を請求する必要がありません。

残高スライドリボルビング方式が最悪の返済方法

残高スライドリボルビング方式を採用したクレジットカードは、最もクレジットカード会社が利益を貪ることが出来る方法として知られています。利息をリボ払い手数料という名称に変更することで、多額の利息を毎月支払い続けているという印象を与えないわけです。残高スライドリボルビング方式を使っている人に、毎月の元金返済額がいくらかという質問をしても大半の人は答えられません。唯一正確に回答出来る人の多くは、最低弁済額以外に随時返済として数万円を返済しています。残高スライドリボルビング方式は、最低返済額を上回る金額の支払いを続けられる人以外は、クレジットカード会社に多額の利息を払い続けるための支払い方法となってしまうわけです。

元金返済額を管理出来るクレジットカードを選ぼう

クレジットカード利用時の利息額を減らすためには、一括払いが最も望ましいですが、手持ちのお金に限界があるために分割払いやリボ払いを利用するなら元金定額返済方式のリボ払いを設定したクレジットカードが望ましいです。例えば、毎月元金返済額を5万円に設定した元金定額返済方式のリボ払いとしておけば、5万円以内の買い物のみを行い前月からの残債が無ければ、翌月一括払いとして利息はゼロとなります。8万円の買い物を行った場合には、翌月の5万円支払いは利息が付きませんが、残った3万円分に対してリボ払い手数料という名目の利息が発生します。それでも翌々月には3万円を完済出来るため、利用頻度が少ないクレジットカードまたは毎月の定額返済額を多く設定可能なクレジットカードならば、利息額を最小にしつつ常に一括払いに近い決済が可能です。

クレジットカードの分割払いやリボ払いは利息を最小限に抑える努力をしよう

クレジットカードを利用する際に、一括払いでは厳しい高額な買い物を行う際には、分割払いとリボ払いのどちらが利息を最小限に抑えられるのでしょうか。同じ金額の買い物であっても、支払回数を最小限に抑えることが出来れば、利息額も減らせます。

分割払いは毎月の支払額が大きくなる

分割払いは最初から返済回数を指定し、返済回数が少ないほど利息額が少なくなるよう金利設定が個別に割り振られています。最小3回払いを利用すれば、僅かな利息支払いのみで分割払いを利用可能です。クレジットカードごとに設定可能な分割払い回数と金利手数料に違いがあるので、家電量販店で分割払い回数表とにらめっこしながら計算している店員の姿を見たことがある人が多いはずです。本来ならばクレジットカード利用者が何回払いが良いのか分割払い時の利息額と返済総額を事前に計算しておくことが望ましいと考えられます。しかし、毎月の返済可能額さえ把握しておけば、毎月いくら払えるかという点だけ指定すると分割払い回数を加盟店側で調べてもらえます。なぜなら、加盟店はカード会社に対して問い合わせ出来る専用ダイヤル番号を用意しているので、計算をある程度クレジットカード会社側で補助してくれるからです。

リボ払いは残債額を溜めないよう注意する

リボ払いによる支払いを希望する場合には、残高スライドリボルビング方式が多いので、適宜随時返済を追加することで早期に残債額を減らすことが望ましいです。毎月の返済額をなるべく抑えたいと考えているならばリボ払いが適していますが、同じ金額の商品を購入しても完済までに支払うリボ払い手数料という名の利息は分割払い時よりも多くなりがちです。歩合給の仕事に就いているために毎月の返済可能額に差が出やすい人ならば、余裕がある月に随時返済額を積み増しすることで一気に完済を目指そうという人に向いています。最低返済額のみを返済し続けると、利息額が膨大な金額となりやすい点に注意しなければなりません。

ボーナス一括払いを後からリボ払いに変更すると利息は最小限となる

クレジットカードにボーナス一括払いと分割払いやリボ払いが一通り設定されているなら、ボーナス一括払いを指定した場合であっても後から分割払いやリボ払いへ変更可能なサービスが無いかクレジットカード会社へ確認してみると良いです。なぜなら、ボーナス一括払いは対応可能な加盟店のみで支払い時に宣言することで初めて利息なしのボーナス一括払いが可能となるからです。ポイントとなるのは、後日クレジットカード会社へ連絡して分割払いやリボ払いへ変更出来るサービスが使えるなら、一旦ボーナス一括払いにしておき後から分割払いやリボ払いへ変更するという方法で利息を減らせます。ボーナス一括払いからの変更には期限があるものの、分割払いやリボ払いへ変更してから初めて金利が有効になるので、購入時から支払回数変更時までの利息が一切かかりません。では、なぜそのような裏ワザが使えてしまうのでしょうか。

ボーナス一括払いは加盟店への支払いも先延ばしされている

ボーナス一括払いを利用可能な加盟店が大型店の一部に限られていることは、商品を先渡ししても実際にクレジットカード会社から加盟店へ入金が行われるのはボーナス一括払い後です。このため、最大7ヶ月先に支払いを伸ばした上で実際に加盟店への入金は更に1~2ヶ月後という状態となります。クレジットカード上ではボーナス一括払いは、残債額を塩漬けにした状態となるので、分割払いまたはリボ払いへ変更した時点で塩漬けから通常の支払いに戻された状態となるわけです。ボーナス一括払いを活用してから後日分割払いやリボ払いに変更すれば、最大7ヶ月分の利息を節約可能となります。

クレジットカードの利息は様々な名称に変えられている点に注意しよう

クレジットカードを分割払いまたはリボ払いにすると、実質年率が付いた金利設定により利息が発生します。クレジットカード会社は利息という名称を嫌がり、分割払い手数料またはリボ払い手数料と名称を変えていますが、内訳を確認すれば利息だとすぐに分かるはずです。利息額を最小限とするためには、毎月の元金返済額を増やす必要があるので、返済額のうち元金充当額がいくらになっているのか確認しながら返済計画を練ることが重要です。